システムエンジニアやプログラマーは残業多いイメージだけど実際どうなのだろう?
長時間労働や休日残業とかも当たり前なのだろうか・・・
上記のお悩みを解決します。
■本記事の内容
本記事で以下の内容をお伝えします。
・システムエンジニアの残業時間は?
・なぜ残業が多くなるのか
■本記事の信頼性
この記事を書いている私は、プログラミングを仕事として始めて10年以上ほど経ちます。
今も現役のシステムエンジニアです。
システムエンジニア、プログラマーは長期間労働、休日出勤など残業が多いイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか?
よくデスマーチと呼ばれる進め方でメンバーに長時間労働を強いて何としてもプロジェクトを終わらせるような進め方を耳にしたこともおられるかと思います。
ただ、今では働き方改革などもあり昔に比べると働きやすい職場環境になってきていると思います。
今のシステムエンジニアの残業は多いのか、現役システムエンジニアの私がお伝えしていきます。
システムエンジニアの仕事はきついのか?
システムエンジニアで残業しているイメージとしてあるのが、仕事の大変さだと思います。
はじめにシステムエンジニアやプログラマーなどのシステム開発の仕事がどういったものか簡単にご説明します。
システム開発は家を作ったり、料理を作ったりするものづくりと似ています。
大きな作業の流れとしては、以下のような形です。
料理の場合だとレシピ作成して、料理して味見するみたいな感じです。
実際はもう少し工程が細かいですが、ざっくり上記の流れです。
要件というのは顧客からどんなシステムを作りたいか要望をヒアリングする工程です。
設計はその要望を具体的にどのようにシステムにするかを考える工程で、それが終わると実際に製造していきます。このタイミングでプログラミングをします。
それが終わると作ったものがちゃんと設計した通りに動くか確認する試験の工程を行い、問題なければ顧客に納品する形です。
システム一つ作るのにもそれなりに時間と人手がかかります。
十分な期間と人手があれば、基本的にはちゃんとスケジュール通り推移し仕事もきついこともないです。
ただ、納期までの期間が短かったり、人手が少ない状況だとどうでしょうか?
期間の短さを補うために残業して作業時間を増やしたり、足りない人手を補うために残業して多くの仕事を行ったりする必要があります。
ここの部分がシステムエンジニアやプログラマーの仕事がきついと言われているところだと思っております。
しかし、上記はプロジェクトによることも多いので全部が全部そうではありません。
仕事の内容自体はIT分野が苦でない人であればそこまでキツイと思うほど、しんどいものではありません。
システムエンジニアの残業時間は?
現役SEの私の経験も踏まえて、
現状のシステムエンジニアの残業状況をお伝えしていきます。
SEの平均残業時間
厚生労働省によると2019年のシステムエンジニアの残業時間は月14時間程度でした。
月14時間ということは、月20日働いてたとしたら一日の残業時間は1時間満たないことになります。
この結果だけをみればいかがでしょうか?
システムエンジニアだからといって残業時間が多いとは感じないのではと思います。
実際の経験で思うこと
厚生労働省のデータだと14時間でしたが、実際システムエンジニアとして働いている私の体験談も含めお話します。
私の感覚ではだいたい20時間~30時間程度になることが多いです。
ただ、常に上記の時間の残業を毎月しているかと言われるとそうでもなく、波があります。
システムの納期間近だと40時間を超えることもありますし、逆に落ち着ている時は毎日定時で上がれる日もあります。
ただ、昔と違って月100時間というのはほぼないかと思います。
ブラック企業の場合になると話は別ですが、だいたいの企業は36協定という残業を管理している組織に参加しており、その規定で残業時間の上限が決められています。
細かく話すると長くなるので、興味ある方は36協定について調べてみてもらえるとありがたいですが、システムエンジニアの業種の場合は月45時間がボーダーラインとしているところがほとんどです。
なので、多くても45時間を大きく上回ることが少なくなってきています。
なぜ残業が多くなるのか
システムエンジニアの残業時間が昔に比べ少なくはなってきていますが、残業することも多いです。
では、残業せざるを得ない原因はどういったものか説明していきます。
納期厳守
システム開発には納期というものがあります。
契約時にいつまでにシステムを完成して納品しますという期日のことをいいます。
契約を交わしている以上この納期は厳守しないといけません。
この納期に遅れてしまうと信用が下がり、次の仕事に影響が出てしまうからです。
遅れてしまう原因が顧客側にある場合は相談の余地もありますが、こちらの見積もりのあまさや技術力不足の場合は基本的には何としても間に合わせるよう努めるところがほとんどです。
なので、もし厳しい期間の納期などの場合は残業時間が多くなることがあります。
顧客の要望
顧客にもいろんな人がおり、一度決めたことをひっくり返す人や、はじめに決めた内容以外にどんどん追加で要望してくる人がいます。
これらの要望を全て飲んでしまうと当初決めていた内容よりも作業量が増えたりし納期に間に合わなくなります。
でも、そんな要望を聞かなければいいのでは?と思われる方も多いかと思います。
基本的にはじめに決めたことと違うことをいっているので、きっちり説得させて当初のスケジュールで進めるべきではありますが、会社によってその顧客とこれからも長く付き合っていきたいがためになんでも要望を受け入れてしまうケースも稀にあります。
そうなった場合、会社の利益のためには上記の状態になる可能性も十分にありえます。
人手不足
システムエンジニアとプログラマーは今だ人手不足です。
最近では小学校でもプログラミングの授業を必修化するなど、これからプログラマーなどのITエンジニアが増えてくるかもしれませんが、それはもう少し先の話だと思います。
私が働いてきた中でも案件はあるがその仕事を行うシステムエンジニアがいないという状況が多々ありました。
自社の正社員以外にも派遣で人手を補っていることがほとんどです。
うまいこと技術力のある人材が集まればいいですが、タイミングもあったりなどでなかなか難しいことがほとんどです。
これらの人手不足を補うためには今いる人員で稼働をあげて対応することが多くなります。
最後に
システムエンジニアの残業についてお話していきました。
昔に比べ月100時間残業というのも少なくなってきていると思います。
ただ、上記も会社によりますので、今から就職を考えておられる方はこのあたりを面接で聞くことをおすすめします。
残業にも、通常の働いた分だけ残業代が支払われるものがあったり、みなし残業と言われるあらかじめ残業代が支払われ残業時間によって変わらないタイプも存在します。
このあたりも会社がどういう残業の仕組みを採用しているか確認しましょう。
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